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【競技会レポート】世界マスターズ陸上競技選手権大会(フィンランド・タンペレ市)

2022年08月15日

世界マスターズ陸上競技選手権大会(フィンランド・タンペレ市)のご報告



1.出場選手からの感想

 本大会に出場された選手の皆さまにアンケートを実施し、ご回答いただきました。
 自由記述の感想欄には、参加の動機や競技の様子、日本人選手団そして世界各国の選手との交流など、現地での感動が伝わってくるような素敵なお言葉をたくさんお寄せいただきました。


●参加してよかったですか?
  とてもよかった・・・94.1%
  まぁまぁよかった・・・5.9%

●今後も国際大会に出場したいですか?
  とても出場したい・・・94.1%
  どちらともいえない・・・5.9%

●参加された感想(自由記述)
・国内大会とはまた違った緊張感をあじわえた。
・出場選手との関わりを通して、さまざまな年齢の方々が挑戦する姿に刺激を受けることができた。
・コロナ禍でかなり悩んだが、参加してよかった。
・日本人選手はもちろん、海外選手とも交流ができ、さまざまな刺激をいただき有意義な時間を過ごせた。
・他国の選手は、しっかりと「代表」としての誇りをもって取り組んでいる。このことは、サポート体制や人々のリスペクトから成ると思われる。日本では残念ながら、生涯スポーツ=単なる道楽と評価されているのではないか? 今後、この辺りを改善できるような広報活動を期待している。
・現地での様々な問題に、連合のマネージャー始め、参加された選手の方々にサポートいただき、トラブルもなく無事に日程を終えられて何よりでした。
・前々回大会から一緒だったウクライナの選手と、今回さらに交流を深められたことも印象深い思い出になりました。
・今年は全日本マスターズが中止になってしまい、日本選手権出場機会もなかったので、世界マスターズに出ることにしました。初めての世界マスターズでしたが、連合からマネージャーが来てくださり、とても心強く、安心して参加できました。
・出場選手同士が交流でき、様々な情報をいただけてよかったです。
・自分と同クラスの競技人口が少ないので、世界マスターズで同クラスの仲間からたくさんの刺激をもらえ、また頑張って陸上を続けるためのモチベーションを保つよい機会となりました。
・コロナ禍での開催でしたが、連合マネージャーの手厚いサポートに感謝しています。現地でのPCR検査の手配や、変更が相次ぐ進行への対応、また滞在中の現地情報など、選手として専念できたのもマネージャーのサポートのおかげです。
・日本選手団は、チームマネージャーのおかげで一つに結束し、とても心強い応援団になりました。
・私は(生徒・学生時代の)陸上経験がなく自己流のトレーニングを重ねてきたので、レジェンド選手のトレーニング情報や、選手のマスターズ陸上への熱い想いを聞けて、とても参考になりました。これまで出場したなかで一番仲間ができた大会になりました。
・今回得た経験を周りの人たちに伝え、マスターズ陸上への参加者を広めたいと思います。次回の大会には、もっと多くの選手が参加し、アメリカやイギリスチームのように、トレーナー同行も賄えるようなチームになりたいですね。
・自分自身がトレーニングをして試合に出ることで、自分の仕事に生かしています。
・コロナや戦争など不安はありましたが、参加させていただき本当によかったです。
・現地でご一緒させていただいた選手の皆さまと励まし合いながら、気持ちよく競技をすることができました。
・やはり国際大会に出場することで、競技力向上への意欲が格段に上がると感じます。
・普段お目にかかる機会の少ない日本選手と交流できる点も素晴らしいと思います。
・エントリー期間から滞在中まで、マネージャーのサポートが本当に心強かったです。
・世界大会でしか味わえない雰囲気がとても好きです。世界中の人と言葉が違っていても同じ気持で競技を通して同じ時間を共有できたことは大変楽しかったです。
・非常に雰囲気の良い大会で楽しめました。また、試合会場周辺に商業施設や観光名所がありとても過ごしやすかったです。
・ランキングではわからないので、直接並んで走ってみたかった。
・多分一生踏み入れることはないと思っていたフィンランド。派手さはないが美しく清潔な街で、あわよくば世界記録の夢を描いた。
・表彰セレモニーの「君が代」の重厚な響きに感動し、涙が溢れた。今更ながら威厳のある曲に聞き惚れてしまった。日本からの参加者は少なかったけれど、皆さんの笑顔はほのぼのと温かく日本チームが一つになった瞬間でした。
・過去、世界大会に出場した時の悔しさがあったからこそ、今回、コロナ禍や、家庭の事情(第二子生まれて2カ月)、経済的事情(笑)、肋骨骨折(泣)、様々ありつつ、出場を決意しました。今回の結果は悔しかったですが、日本選手のみなさんや海外の選手の陸上競技への熱意に触れられて本当に良かったです。


2.チームマネージャー観戦記

今回の世界マスターズ選手権にチームマネージャーとして同行させていただいた日本マスターズ事務局・内田です。
本来であれば世界マスターズ選手権は2020年にカナダ・トロント市で開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより中止となり、フィンランド・タンペレ市でヨーロッパマスターズ選手権として開催予定だった競技会を急遽世界マスターズ選手権に変更して開催されました。 前回のスペイン・マラガ大会では世界100カ国以上から8000人を超えるアスリート、5000人を超える同伴者が集まりましたが、今大会は前回の半分以下ではないかと思われました。 しかしながら、大会は世界各地から集まったマスターズアスリートの活躍で前回大会同様に非常に盛り上がりました。 また、参加者が少ないとはいえヨーロッパ開催という事もあり競技レベルは非常に高く、多くの世界記録が更新されました。
日本からは19名のアスリートが最終的に参加し、2個の日本新記録および5個の金メダル、1個の銀メダル、3個の銅メダルと大活躍でした。タータンはヨーロッパの競技場にしては珍しいスーパーX(日本の新国立競技場と同じタイプ)で走りやすかったことも好記録の一因だったかと思われます。また、日本人アスリートの皆さんでお互いに応援・協力し、事故・盗難等のトラブルもなく大会を終えられた事も大きな成果でした。皆様のご協力に心より感謝いたします。
そして今回参加された日本人アスリートの多くが来年・再来年開催の世界マスターズ選手権への参加を誓っていました。次回大会時には新型コロナウィルス感染症による渡航時の手続きも緩和され、皆さんが安心して参加できる大会になっていることを願ってやみません。


 次回の世界大会は、2023年 3月26日~4月1日(予定)にポーランド・トルン市で屋内選手権大会、2024年 813日~25日(予定) にスウェーデンのヨーテボリ市(ゴーゼンバーグ)で選手権大会が開催されます。どなたでもご参加いただけますので、どうぞご検討ください。
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