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【競技会レポート】全日本マスターズ投てき五種陸上競技選手権大会(石川県)

2022年08月16日

2022全日本マスターズ投てき五種競技選手権大会を観戦して

日本マスターズ陸上競技連合
理事 普及広報委員長  藤林 真美

 2022年7月30日,石川県西部緑地公園陸上競技場において,2022全日本マスターズ投てき五種競技選手権大会が行われました。地元石川県をはじめ,遠方では東北地方(青森県・宮城県・福島県)や四国地方(愛媛県・香川県)などから男子60名,女子14名の選手が出場されました。競技は,同公園の補助競技場(M90~M70,W85~W25)と投てき競技場(M65~M20)の二か所に分かれて行われました。朝8時より一種目めのハンマー投が開始され,競技会を運営された石川マスターズ連盟の皆さまのチームワークと手際のよさにより,続く種目も安全かつ順調に進みました。
 選手は競技中,一投ずつ集中され,リリース時には大きな雄たけびも聴かれて,次々に好記録が生まれました。本大会では,男子で13個の大会新記録,7個の日本新記録が,女子で6個の大会新記録,4個の日本新記録が更新されました。特に,今回出場されたなかで最年長クラスであるM90の平田数秋選手(愛媛),同じく中川幸吉選手(石川),女子ではW85の福田外枝選手(石川)の三名がそろって大会新記録および日本新記録を樹立されたことは,本当に素晴らしいことです。この投てき五種競技選手権大会のために,日々ご尽力された賜物と存じます。また猛暑のなか,補助員をしてくださった金沢高等学校陸上部員の生徒さんは「年を重ねられてもがんばっていて,すごい!」とコメントされていました。高校生たちもこの大会で補助員として働かれたなかで,それぞれ深い学びがあったことでしょう。
本大会は競技成績も素晴らしかったのですが,選手の皆さまが,全国の選手と再会され共に競技できることも楽しまれているようにお見受けし,また好記録が出たとき互いにたたえ合われるお姿に,マスターズ陸上の醍醐味を感じました。一方で,今回初めて出場された選手も多くいらっしゃいましたが,五種目終了するころには,すっかり意気投合されていました。女子の部では,五種目終了後,誰からともなく「記念写真を撮ろう!」と声が上がり,皆さんのスマホで代わる代わる集合写真を撮影されていました。全員の選手の弾ける笑顔が夕陽に照らされて,一層光って見えました。
 この日の金沢市の気温は35℃を超え,まさに猛暑の一日でした。しかし74名の選手により,それを上回るような熱く素晴らしい競技が繰り広げられました。大会を運営くださった石川マスターズ陸上競技連盟の皆々さま,関係の皆さま,審判・補助員をしてくださった石川県陸協,
金沢工業大学・金沢高等学校の学生・生徒の皆さま,本当にありがとうございました。そして出場されたお一人おひとりの選手の皆さまに,心より尊敬と敬意を表します。皆さまとまた競技場でお目にかかれることを愉しみに,私の観戦記といたします。

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